Book Trailerとは?
Trailer(トレイラー)とは、映画の予告編のこと。つまり、Book Trailer(ブックトレイラー)とは、本の予告編という意味です。辞書には載っていない言葉、造語です。本の内容を予告編風に、もしくは本の世界観をイメージした映像のことで、本の予告編でもあり、短編映画でもあり、動く装丁デザインでもあり、長編映画のパイロット映像にもできる新しい動画コンテンツです。
本サイトは、新刊本や埋もれた名作や、本当に読んで欲しい大切なメッセージが込められている本の紹介を、視覚的聴覚的インパクトを駆使して、鮮烈な数シーンで本を語ろうという新たな試みです。書籍のプロモーション・ツールとして、エンターテインメントとしてアートとしてブックトレイラーに興味を持って頂き、映画の予告編が映画を選ぶきっかけになるように、ブックトレイラーが、本を選ぶよりどころとなれるよう、成長していきたいと思います。
Book Trailerの4つの役割
1.新刊本の予告編という役割
現在、出版社が行う新刊本のプロモーションは、新聞広告と車内広告が、その多くを占めています。情報収集の手段が、主にネットの若い世代に向けて、「新刊本の予告編」を配信するという新たなプロモーション方法を提案しております。すでに米国の出版社が新刊本のプロモーションとしてBook Trailerの制作をはじめており、また、YouTubeなどの動画投稿サイトでも、ユーザーによるBook Trailer動画の投稿が見られることから、日本でもブックトレイラーが、本と映像の愛好家たちに活用されるのに、長い時間を必要としないだろうと予測できます。
2.過去の名作、秀作の発掘
ベストセラーになるのは新刊本だけとは限りません。表紙の装丁デザインを変えたら急に若者に売れ始めた「人間失格」や、翻訳を新しくしてベストセラーになった「カラマーゾフの兄弟」、本屋さんが選んだ本屋大賞の本などのように、いつになっても多くの人に読まれ、読者の心を動かすことのできる本はたくさんあります。特に電子書籍の時代となれば本を置く物理的な場所が不要となり、いつでもどこでも過去の名作、秀作を読むことのできるようになります。ブックトレイラーで過去の名作、秀作の再発掘を目指します。
3.映画・ドラマのパイロット版としての役割
今や、大部分の映画は小説やコミックなど原作ものの映画化です。私たちは、映画制作者としての独自の視点から、ブックトレイラーが、映画のパイロット版としての役割を担うことを確信します。
現在、映画業界では、映画の制作者は、絶えず映画化する原作を探しています。しかし、幸運にしていい原作にめぐりあい、企画開発を行っても、実現する作品はほんのわずかです。脚本が完成し、撮影の準備が整っても、なお資金調達ができずに不成立となる場合も多く、それまでに要した企画開発費は無に帰することとなります。映像は、どんな企画書よりも雄弁です。ブックトレイラーと読者からの反響は、資金調達のためのプレゼン資料としての役割を担うことができます。ブックトレイラーをパイロット版として利用することにより、作品の規模やターゲットを誤ることなく企画を進め、映画化実現に向けての後押しが可能です。
※パイロット映像とは、ドラマや映画に先立って制作されるデモ版のことです。大ヒット映画の「ALWAYS 三丁目の夕日」も、まずはパイロット映像で昭和の風景を描き出しました(DVDの特典映像で見ることができます)
4.短編映画としての役割
アメリカやヨーロッパで、短編映画は習作や実験的な映像制作の場として、さらにはそれ自体がエンターテイメント作品として存在していましたが、日本では馴染みがなく、短編映画が劇場公開されることはほとんどありませんでした。
しかし、徐々にではありますが、今世紀に入り、短編映画の劇場公開が続いています。今村昇平、ケン・ローチらが参加した『セプテンバー11』、ジャン・リュック・ゴダール、ヴィム・ベンダースらが参加した『10ミニッツ・オールダー 』など、短編映画が劇場公開されるようになった背景には、別所哲也さんが代表を努める「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL」の存在も外せません。しかし未だ、製作される短編映画と公開される短編映画の数には、まだまだ大きな隔たりがある現実は否めません。こうした背景もあって、残念ながら、現在のところ、短編映画の鑑賞者は非常に少ない状況でもあります。
また、長編映画の制作には、膨大な製作費を要します。そのため、ベテラン監督ですら制作の機会は限られております。
ブックトレイラーを、新たなカテゴリーの短編映画として捉え、クリエイターにチャレンジの場を、才能ある若手クリエイターたちのデビューの場を作るとともに、短編映画ファンだけでなく、本の情報を求めるユーザーが視聴者となってくれることにより、陰ながら映画業界と出版業界の活性化に貢献していきたいと考えます。
既に海外では、「ハリー・ポッター4」のアルフォンソ・キュアロン監督の制作した「The Shock Doctrine」というノンフィクションの書籍のブックトレイラーはトロント国際映画祭やヴェネチア国際映画祭の短編部門に選出され、その後、マイケル・ウィンターボトム監督により映画化もされたという実例があり、我々の目指すところです。
映画制作者がつくるクオリティの高い映像
ブックトレイラーを制作する株式会社ブースタープロジェクトは、映画の制作会社です。私たちは、映画制作者集団としての強みを活かし、現役で活躍する実力あるスタッフやキャストの協力を仰ぎ、クオリティの高い映像を実現させます。
ブックとレイラー第1弾『楽園に間借り』を監督したのは、俳優の津田寛治さん。森田芳光監督作『模倣犯』で、ブルーリボン賞助演男優賞を受賞するなど、実力派俳優として知られています。ブックトレイラーの企画を人づてに聞いた津田さんは、「チャレンジさせてほしい」と真っ先に立候補。現在、津田さんだけでなく、さまざまな映画人が、ブックトレイラーの制作に関心を寄せてくれています。
今後も、本サイトでは、現役の映画スタッフやキャストの協力のもと、話題性とクオリティの高さを、ともに追求した映像制作を目指し、ブックトレイラーを盛り上げていきます。